いたみマネージャー インタビュー掲載

「慢性疼痛でお困りの方に寄り添う いたみマネージャー」

今回、2021年12月に認定資格を取得された、福山整形外科クリニック古川陽介先生にお話を伺いました。

● いたみマネージャーを取得するきっかけを教えていただけますか?

岡山大学 運動器疼痛センターの鉄永先生のご講演にて慢性疼痛患者さんの多くは現在の治療に満足しておらず、多数の医療機関を受診していることを知りました。そのような患者さんとファーストタッチとなる我々のようなクリニックの診療を含めた対応次第では、地域のいたみ診療の一助となれるのではないかと考えたことがきっかけです。

古川陽介先生
● いたみマネージャーとなり、患者様の反応、スタッフの変化はありましたか?

外来診療中の患者さんからは、「いたみに共感してもらえて話しやすい」と言った声を頂き、スタッフとしてもいたみマネージャーとなりさらにいたみ診療へのやりがいを感じています。

 

● クリニックでの取り組みを教えてください

当院はスポーツ、外傷を中心とした整形外科クリニックですが、慢性疼痛の患者さんも来院されます。慢性疼痛の患者さんは、多数の医療機関を受診しており経過が長く、また多部位にわたる疼痛を主訴としていることも多く、通常の外来では充分な対応が出来ないと判断した際は、通常の外来ではなく慢性疼痛外来に受診して頂いております。また、その際に運動療法だけでなく、効果的な認知行動療法を行うため、新潟大学 木村先生が考案された『いきいきリハビリノート』を使用しております。

福山整形外科クリニックスタッフ
● いたみマネージャーになって何が一番良かったですか?

いたみマネージャーになるために必須のベーシック研修会では、多職種の方とひとつの症例をディスカッションするので職種毎の考え方などが共有出来て、実際の外来での慢性疼痛患者さんの対応に大変役立っています。また、慢性疼痛患者さんのいたみ診療はなかなか難しい点も多いですが、いたみ診療における多職種連携の重要性を認識でき、いたみマネージャーになる前よりも少し自信がついて多職種チームの一員としていたみ診療に参加出来るようになりました。

 

● これからいたみマネージャーを目指す方へのアドバイスをいただけますか

現在、慢性疼痛を有する方は2,300万人に及ぶと言われており、きっと近くにも慢性疼痛で悩まれている方がいるはずです。是非、そういった方が診察に来られた際にいたみマネージャーとしていつもより少し自信をもっていたみ診療に参加してみてください。

福山整形外科クリニックスタッフ

(インタビューにご協力を頂いたクリニックはこちら)
福山整形外科クリニック
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